ある日の昼下がり

薄く白くる蛇が足もとをすり抜けて行った。
左右を見ながらを渡ろうとして立ち止まる。何か考え込んでいる。

何となく話しかけてみたけど、
人間には蛇の言葉が、蛇には人間の言葉が分からない。

お互いに、身振り手振りでコミュニケーション。
蛇は体を丸めたり、伸ばしたり、トグロを巻いたりして、気持ちを伝えてきた。

性別がオスだということ、そして、彼が西の山から来たがに迷ったということを、何故か理解できた。

蛇語を話せない苛立ちから、
自分が蛇になれば蛇語は話せるじゃないか、と思ったらもう蛇になっていた。

誰かと思ったら兄だった。
山をおりてから、もう何年も会っていなかったのだが。

自分は、蛇語が分からなくなるほど、人間になっていたのだった。

「昨夜、親父が死んだ。それを伝えに来たらに迷った」

相変わらず、間の抜けた兄である。

「お前が山をおりてから散々だった」

兄の説教と言う名の愚痴は、その夜、延々続いた。



(続きには蛇の写真がありますので、苦手な人は閲覧注意)
ふと目が覚めた。

勿論、それは夢だった。

昨日と変わらずに人間の身体だし、蛇語なんて分からないし、そもそも蛇語って何だ?




その日の午後、を歩いていると、蛇の亡骸に目が留まる。


静かに手を合わせて、写真を撮らせてもらった。

姿を小さめに残した写真を、ここに。


蛇


合掌


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